「命の輝き・共生の森」と山本良一先生の講演会

 大阪府「中環の森」計画の中の東大阪地区(中央環状線の息岐部東から瓜生堂までの南北800メートル)にて、府と東大阪市の指導の下、生長の家栄える会(生長の家の教えに共鳴する産業人の集まり)の有志が中心となり、学校や諸団体や個人の智慧と汗を結集して「命の輝き・共生の森」を創造するプロジェクトについては、既に7月最後のブログでご紹介したところです。今回は第2回目の活動報告です。

 毎月一回、現地で汗を流す為に集合するのですが、8月は28日土曜日、秋の植樹に先立ち、今回は井戸の近くに花壇を造ろうと招集がかかりました。全体計画案もジオラマにして参加者に披露されました。参加者にもようやく計画の全貌が見えて来ました。日中35度から37度という異常な暑さが続く中、ここは午後になると近畿道高架の陰に入り、夕方まで風がそよ吹く気持ちの良い空間となってくれました。

現在井戸が一基掘られております。冷たくきれいな水が湧き出したのは良かったのですが、湧き出す量はそう多くなく、本格的に植栽するならあと幾つか井戸を掘らなければならないようです。私は作業をされている写真を撮らせていただきながら、様々な年齢の人の休憩頻度を観察するに、やはり年齢には勝てないと思い知らされた次第です。

 植樹も地球環境保全への行動の一例です。生長の家の教えでは、人間は神の子であり、無限力であり、「自他一体」でありますが、この「自他一体」という場合の「他」が、キリスト教で言う「隣人・兄弟」から、仏教で言う「山川草木」をも含む訳で、それを生長の家では「自然との共生」と言っています。そこに地球環境保全運動と宗教との関わり合いが生まれる訳なのです。

明くる29日日曜日、名古屋のポートメッセにて、「生長の家」が主催する東海地区の「繁栄ゼミナール」に招かれた東大名誉教授、山本良一先生が、「残された時間 ―温暖化地獄は回避できるか?―」と題して講演をされました。日曜日の早朝、霊園管理棟内の神殿にて、大阪・奈良の栄える会仲間が早朝行(瞑想・聖経読誦)に集まることは、一度画像の説明の中でお話ししましたが、参加者の内私を含む3名が講演を拝聴しに名古屋に行って参りました。

 山本良一先生は、このままCO2の増加を放置し、現在の速度(一日純増20万人)で人口が増え続ければ、海面水位の上昇や、気候変化による食糧・飲料水の不足によって、あるいは生存可能な環境を巡って勃発する地域紛争によって、地球は遠からず人類が棲めない星になると警鐘を鳴らしておられるのですが、大事なことは問題を意識するなら直ちに行動に移すべきであって、現在の菅内閣は難問(CO2だけでなく、円高、沖縄、財政等々)の対処を総て後回しにしているように私には見えるのですが、それでは後世の人が泣きを見ることになります。要は今すぐにも行動することが大切なのですね。