大和川の浄化は台所から

2月6日夕刻、松原商工会議所の会議室にて、松原ライオンズクラブ会長・幹事と教育・環境保全委員会、並びに南大阪みささぎライオンズクラブの会長・幹事他の役員が集まって、来る5月26日に両クラブが合同主催で、近鉄松原駅前ゆめにていプラザにて開催が計画される、「大和川水質改善アクテイビテイーー台所は川の入口ですー」への第一回の準備会合が行われました。

 地球環境保全への取り組みは「栄える会」では、宇宙の大生命への信仰者としての自他一体の自覚を促そうと「自然との共生」を生活信条に、喫緊の課題である「CO2削減」を重点課題としています。そこで大阪の栄える会では、近鉄奈良線「八戸ノ里駅」付近の中央環状線の空き地に、一般府民にも呼びかけ、ドングリ等の苗木3500本の植樹を行い、会員の自宅や職場には太陽光発電パネル設置と節電・省エネを推奨し、ハイブリッドカーや電気自動車の使用や、移動には公共交通機関の利用を推進して参りました。


 一方、松原ライオンズでは、汚れた河川として名高い大和川の水質を浄化するには、そこに流れ込む河川を先ず浄化しようと昔から自前で培養したEM菌を市内の川に流して実効を上げて参りました。特に現会長の坂本恵市氏、7月から次の会長になる森田政春氏の両名は中心的な推進役です。水面が青子だらけで、臭いにも悩まされた松原中央公園の池も、クラブメンバーからさえ成果が見えぬなら事業資金をこれ以上使うな、との声が上がる中、EM菌を二年数ヶ月播き続けたお蔭で、前月になって急に池の底がくっきり見えるまで水が透明になった、と本日の会合の中で写真を見せての発表がありました。


 他方、南大阪みささぎライオンズでは竹井智子氏を中心に、大和川の水質浄化には、そこに流される私達の生活廃水こそ見直さなければならないと考え、府民に生活廃水の浄化を啓蒙する運動を続けて来ました。「大和川の浄化」という共通の目的が両クラブを合同アクトに結びつけました。大和川だけを浄化しても始まりませんし、又大和川を浄化するにも周辺府民が意識を持つだけでなく、上流の奈良県民の協力が必要なことは自明です。生活廃水への意識改革は、身近な所から啓蒙運動に火をつけ、それが大きな拡がりになるようにしなければなりません。


 本日の会議の中で、私達日本人は米が主食だから、どうしても米のとぎ汁が生活廃水となってしまいますが、米のとぎ汁は栄養価が高くて川に微生物が繁殖し濁る原因となりますが、真水にするにも500倍の真水が必要です。会合の中に松原商工会議所会頭、幸南食糧(株)川西修会長が出席されていて、無洗米の使用を推奨されました。無洗米の製造工程でできる米糠は様々な原料として無駄なく利用されるので、そういう意味でも無洗米を大いに利用すべしと話されたので、私には勉強になりました。