大盛況の大和川水質改善アクテイビテイー

  

 「松原ライオンズ」での坂本恵市氏の会長役も、私の幹事役も、ライオンズクラブでは6月が年度末ですので、共に後一ヶ月の任期を残すのみとなりました。坂本恵市会長は、次期会長の森田政春氏と共に、何年も前から大和川に流れ込む、松原市民の生活排水が流れる市内河川の汚染に深い関心を持ち、それへの対処策として特にEM菌を培養して河川やため池を浄化させる地道な活動を継続してきました。確かにEM菌を蒔いた河川や池は水質浄化に一定の効果を現しましたが、しかし大和川の水質を浄化するには、やはり流域に住む総ての住民の意識変革こそが必要で、ライオンズクラブとしては地元の市民に広く訴える必要がありました。(画像は本アクテイビテイー提唱者の竹井智子氏、南大阪みささぎライオンズ所属)


 一方、同じライオンズでも「南大阪みささぎライオンズ」(藤井寺、羽曳野で活動する女性クラブ)では、同じく大和川の水質改善を目的とするものの、地元の市民に訴えかけ、汚れたままの生活排水をそのまま流さないように、例えばアクリル毛糸で編んだエコタワシで食器や鍋類の汚れを落としてから水で洗うことを勧める、と言った地道な運動を続けて来ました。そこで両クラブが出会い、共通の目的に向かって、先ずは松原市民に生活排水の浄化を訴える「講演会」を共催しようということになって、これまで何度も打ち合わせの会合を持って準備を丹念に進めて参りました。両クラブの運動の趣旨に賛同していただいて、周辺2ゾーンのライオンズと共に、嬉しいことながら、松原市や、松原市教育委員会や、国土交通省地方整備局大和川河川事務所にも後援していただけることになりました。


 平成24年5月26日土曜日、近鉄南大阪線、河内松原駅前の近商ストア内ユメニテイー・プラザホールにて、「水は命の源 ―台所は川の入口ですー 」(将来に負の財産を残さない為に・・・)と題して、待ちに待った両クラブ合同の「大和川水質改善アクテイビテイー」を開催する日がやって参りました。講演会は午後の1時からでしたが、両クラブの有志が集い、早朝から会場での準備が始まりました。駅や近商ストアの駐車場から会場へのお客様の誘導には、松原ライオンズは勿論、大阪、大阪志学台、和歌山のレオクラブの仲間が協力いたしました。(画像は親しみを込めて講演される元国交相、北側一雄氏)


 本日の講演会は真ん中に、元国土交通大臣、北側一雄氏の基調講演を挟んで、前後に一部と二部に分け、水の大切さ、生活排水の浄化を訴える各氏の諸講演を二度繰り返し、途中で帰る人にも、遅く来た人にも、概ね総てのお話が聴けるよう工夫がなされていました。北側一雄氏以外に一部、二部でお話をされたのは、大和川河川事務所の鈴木俊朗事務所長、同事務所の寺井昭博氏、大櫛寛之氏と、米のとぎ汁を流さぬようにも無洗米を勧める、松原商工会議所会頭の川西修氏(幸南食糧株式会社代表取締役)と、主催者の一人、竹井智子氏(ライオンズクラブ国際協会335-B地区12R女性会員増強委員)と吾ら松原ライオンズの会長、坂本恵市氏(有限会社リビングファクトリー代表取締役)でした。(画像は大和川博士に扮する大和川事務所の寺井氏、大櫛氏)


 来場者数は200名、定員150名の講演会室は、一部と二部に分けたにもかかわらず、常時満席となる盛況でした。入場者に配られたお土産の、フラワーポットや、EM培養液や、米の糠でできた花の肥料、アクリル毛糸で編まれたエコタワシなども好評でした。来場者にお願いしたアンケート用紙も多数回収され、その中には異口同音、生活排水について意識が新たになった、米のとぎ汁を流してはならないことがよく分かった、という意見が多数寄せられました。これだけ松原市民の皆様に環境意識を持っていただければ、このようなアクテイビテイーを開催した側にも望外の喜びとなりました。(画像はEM培養液を持って講演に熱が入る開催者の坂本恵市松原ライオンズ会長)