2014(平成26年)のお盆ウイーク

  

 花の値段がお盆価格になる週を、即ち墓参客様で霊園が混み合うお盆直前の一週間を、私たちは「お盆ウイーク」と呼びますが、今年は8月9日土曜日がお盆ウイークの初日でした。普段線香ローソク付けて1対1300円でお願いする生花が、お盆ウイークには2300円でお願いいたします。どうして千円も上がるのか?と尋ねる墓参客様もおられます。この辺りではお盆の墓花には高野槇の枝と蓮の蕾を入れるのが風習です。それが値上げせねばならない主な理由です。勿論生花の仕入れ値も大きく上がります。昔は当霊園でもお盆には高野槇と蓮の蕾を入れていました。炎天下にお供えしますと僅か2,3時間で蓮の蕾の方が真っ黒になって、とても見苦しく、霊園内の美観まで損ないますので、当霊園では蓮の蕾だけは造花にすることにいたしました。


 今年のお盆ウイークは皆様ご存じの通り、実に天候不順でした。お盆ウイークが始まる9日の土曜日から翌日にかけて、台風が近畿地方を通過いたしました。ところが土曜日の午前中に開眼式・納骨式を予定されるお客様が一組いらっしゃいました。霊園としては大層心配したのですが、御式の間は強い風も吹かず、雨も幸い降りませんでした。翌日の10日の日曜日は台風が近畿地方を通過して朝から大雨でした。この日は流石に霊園を訪れる墓参客様は少数でした。この日に予定していた美原ロイヤルでの霊園主催の埋葬者供養行事(盂蘭盆会 うらぼんえ)、法願寺涅槃陵盂蘭盆会、無縁石碑供養などの供養行事は、総て翌週日曜日に順延となりました。


 昔は中小の製造業や問屋業などを中心に、8月の15日と16日の2日間は従業員に休息を与える臨時休業日になっていましたので、この2日間とその直前の土日が霊園では特に墓参客様で混み合ったものです。ところが今年は13日、14日、15日の3日間を臨時休業とした会社が多く、よって会社勤めの人の中には13日から17日の5日間が連休だったいう人もいた訳でございます。このように霊園でのお盆ウイークの墓参客様で混み合うパターンが昔とは違って参りました。そして10日日曜日の墓参客が減った分、13日水曜に来られた墓参客が多かった訳でございます。管理棟での墓花の売上も13日が最高でした。


 このように天候不順なお盆ウイークでありましたが、15日の美原東ロイヤルでの霊園主催の盂蘭盆会(うらぼんえ)や各種永代供養墓の盂蘭盆会には多数の墓参客様のご参加をいただきました。又一週間延期になった美原ロイヤルの霊園主催盂蘭盆会にも、普段の年と変わらぬ人数のご参加を得ましたことは、霊園の運営者としましては大きな慶びでございました。今年は初めて美原東ロイヤルで新しく開発されたサウス・ゾーンの永代供養墓、会員墓の埋葬者の盂蘭盆会が行われました。残念ながら墓参客様のご参加はいただけませんでしたが、ご遺族様に代わって霊園代表、関西メモワール社員、丸長石材の社員が参列いたしました。