奈良公園の桜

  

 早いもので東北大震災から一ヶ月になろうとしています。しかし未だに避難所で不自由な生活をおくられている被災者の皆様には心からお見舞いを申しあげます。こういう時節には、ブログなんていうものは本当に作り辛いですね。被災者のことを考えると自分はこんなことをしていて良いのだろうか、と考えてしまうからです。

 さて4月4日は水曜日で仕事の休みだったことや、しかしここのところずっと引越準備で捨てるべきゴミの整理をしなければならないので休みたりとも身体を休めている訳には行かなかったのですが、この水曜ばかりは私たち夫婦の結婚記念日だったこともあって、引越準備の手を止めて、久しぶりに奈良公園の桜観に出かけることになりました。

 今年は昨年に比べると桜の開花時期が少し遅いように見えます。霊園美原ロイヤルメモリアルパークの彼岸桜だって、昨年は早く咲いて彼岸には散り始めていたのが、今年は彼岸には七部咲きで、満開になったのはお彼岸の翌週になりました。奈良公園について言えば、国立博物館前の氷室神社の枝垂れ桜はもう満開でした。しかし公園内の染井吉野や山桜の多くは所々の木々は良く咲いていましたが、殆どはまだ3分咲きくらいでした。丁度今頃が満開になっているのではないでしょうか。

 そして奈良公園ではこの後、4月の後半にかけて三笠山山麓の八重桜や九重(ここのえ)桜が満開になります。県公会堂の北側になるところです。ですから奈良公園は4月の日曜なら、いつ行っても何かの桜が咲いていることになります。私は奈良公園を半日かけて歩くとき、大体東大寺の境内地から春日大社の参道を横断し、飛び火野から南西に向かって斜めに歩き、浮きみ堂を経由し、大乗院庭園旧跡あたりから奈良町を経由して飲食を楽しんで帰ることにしています。