2018年12月11日 / 最終更新日 : 2018年12月15日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その4 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影。) 列車内に沸き起こる歓声にふと我にかえる龍平。車窓から冠雪の富士がよく見える。 龍平は吉本専務の記憶から、和議申請直後の険悪だった帝都紡績との関係を思い出していく。 […]
2018年12月2日 / 最終更新日 : 2019年1月12日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その3 (訪販事業部の東京本部のすぐ側にある新宿西口大ガード。ここで売れなかったセールスが、罰として正座させられる場面が連夜見られたので、厳しい営業会社だと夕刊紙にも取り上げられた。) 龍平は式場の祭壇の前まで進み、正面の壁に掲 […]
2018年11月27日 / 最終更新日 : 2018年11月27日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その2 (訪販事業部の東京本部があった現在の新宿駅西口の隣町、歌舞伎町) それは正月休みの最後の日だった。龍平は父の俊平に有働の葬儀参列の意志を確認する。昨年の夏以降、龍平は父親の俊平と殆ど口をきかなくなった。 俊平に命じられて […]
2018年11月22日 / 最終更新日 : 2018年11月22日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その1 (訪販事業部の東京本部があった現在の新宿駅西口。往時の本部があったビルは今は既にない) 昭和の時代、債務支払に窮した企業が、代表者の経営権を保持したまま、一旦支払を停止し、その後の再建を図るために、裁判所に申請する「和議 […]