自宅での「生命の実相」輪読会

私の友人の方なら多くの方がご存知ですが、一時全国の寝具製造業者の中で、生産力でトップに立ったこともある父親の会社が、次第に高度な技術を要求する工業化が進むにつれ、遂には繊維産業とともに凋落の波に呑まれるようになって、創業者の父から二代目の私に経営責任が重くのしかかるようになると、私は全力を挙げて会社再生の道を求めるのですが、時代の流れには勝てず、不眠不休の努力をしても報いられません。破産・倒産の断崖絶壁に追い込まれながら、不思議な運命の巡り合わせか、ご先祖の守護の霊波なのか、今日の霊園事業に奇跡的に転業できました。この転業の成功に私を導いたのが、父が霊園開発に取り掛かるその少し前に偶然に出会った、「生長の家」の創始者、谷口雅春先生のご著書、「生命の実相」(全40巻)だったと言う訳なのです。それからというもの経済苦のどん底の生活から、私は一転して心豊かな生活を取り戻すことができました。

 現在、私は生長の家では、大阪(大阪教区と言います)の「相愛会」(成人男性の会)に所属しながら、「栄える会」(繁栄の真理を学ぶ産業人の会)という組織の中で幹部として活動させていただいています。職場が大阪にあって大阪にいる時間の方が長いのと、長年奈良に住んでいても自身大阪人という意識が抜けないこともあって、住居がある教区には所属せず、大阪で活動している訳です。しかし奈良教区にも親しい人が多いことや、自宅が近鉄の駅近くで人が集まりやすいこともあって、毎月一回、奈良教区の相愛会の「輪読会」と称する勉強会に会場を提供し、私自身も同席させていただいています。輪読会とは、生長の家の聖典を出席者が輪読しながら、「人間の本来の姿は神の子である」と説く生長の家のみ教えを学ぶ集まりです。6月26日土曜日、私の自宅にて「生命の実相・第20巻」をテキストに、奈良教区伏見相愛会の輪読会が開催されました。

個々人の住居にて行う勉強会の他にも、教区内の様々な場所で月に何度も真理を学ぶ機会が与えられています。なぜ同じことを繰り返し学ぶのかと言いますと、私たちは、「人間は神の子である」を信条に、実生活において個々人がその本来の善なる姿をいかに現すか、を日々生活の目的にしているからなのであります。
また私たちは周りの環境と一体の生命体であって、全体としての意識(宇宙精神)の下に活かされ、全体が全体の為に何かをなす中の分業としての個々の使命を帯びている、ということも学んでいます。ですから、「利己心」や「我欲」に惑わされがちな自分の心を常に正しく保ち、この「宇宙精神」とも言うべき「神の心」と波長を合わせるよう、聖典を繰り返し読み、真理の言葉を並べた「聖経」を何度も声を出して読み、定期的に神の心に波長を合わすべく瞑想の行をする、といったことを日課とすべし、とされているのです。

 しかしながら、以上のような宗教や信仰の話には全く興味が無いとおっしゃる方がおられるかもしれません。しかし私はこの教えの中に、人生に勝利する鍵を、あらゆる事業に成功する共通の鍵があることに気づかせていただきました。そして私にとっては、私を救って下さり、私を成功に導いて下さった「生命の実相」40巻の聖典こそが「神様の言葉」なのですから、写真の1枚は、私の家のテレビの上の壁にとりつけられた神棚ですが、このように私はこれらの聖典にも手を合わせているのでございます。