美原東ロイヤル新管理棟の建設が始まる

 平成24年2月2日、寒風に時折粉雪が舞う寒い朝、建築確認申請中の美原東ロイヤルメモリアルパーク新管理棟ビル、着工に向けて現場にて地鎮祭を行いました。先導者は、私の神道作法の指導者でもある、奈良市菅原の菅原天満宮の中村信清宮司です。設計事務所、建設に当たる業者の方々、宙畍教の役員と、石材店の丸長役員、社員並びに霊園職員、霊園事業関連業者を合わせて30名が参列しました。長らく墓地使用者の皆様にお待ちいただいた管理棟ビルの建設です。ようやく着工にこぎ着けられた、と感慨一入(ひとしお)でした。これが出来れば、墓参客様には更に快適な墓参をしていただけるでしょう。

 翌週、建築確認が下りて来ましたので、建設工事が始まりました。画像に出ているのが新管理棟の完成予想図です。石畳の玄関を入る大理石張りのホールが拡がり、手前左手には二階に上がるエレベーターがあります。正面にこれも御影石の受付・商談カウンターがあって、そこが管理事務所です。事務所の右手の廊下を奥に進みますと、年中何時でも使用ができるトイレ・ルームに入ります。個室の一室は、車椅子にも対応する多目的トイレになっています。トイレから扉を開けると奥の駐車場方向へと出られます。この扉は年中、何時でも開放されています。

 現在は小規模ながら管理事務所はあるにはあるのですが、休憩する為にやって来られる墓参客様が少なく、常時墓参客で溢れる美原ロイヤルの管理棟と比較いたしますと、どうやら窓が無くて外から中が見えないことが原因のようで、着工が遅れた間に設計変更を重ね、窓ガラスを大きく変更して、外から中が良く見えるようにいたしました。さてエレベーターで二階に上がると墓参者向けの休憩室になります。そちらは心が癒やされるように、木の温もりを感じさせる和調の休憩室にいたしました。窓の上には障子が飾りで付いています。ここには、120号の大阪天神祭をテーマに描かれた油絵が掛けられる予定です。

 現在この建物は開発調整区域での建築許可特例の一つである「霊園管理事務所」として許可を受けたものでありますから、お客様から法要目的の利用希望が上がって来ても、このままではその目的(宗教行為)には残念ながら利用できません。そこで霊園としましては、この建物が竣工した後で、霊園施主宗教法人の事務所としての利用(この建物の宗教目的での利用)を監督官庁(府私学課)に申請することにしています。そして同時に休憩室の奥に宗派混合の祭壇を設けます。墓地使用のお客様が各家の法要をなさるだけでなく、霊園としましても独自に埋葬者の冥福を祈るようにしたいと考えています。