母方の祖父母の墓の改葬

 暫く霊園新聞の制作に追われたかと思うと、すぐに霊園のカタログの制作、それが終われば私が所属する団体機関紙の原稿書きに編集と、締め切りがある作業ばかりが続いて、なかなか自分のブログを書くことが出来ませんでした。
職業柄、お客様に故郷のお墓を大阪近辺の霊園に改葬する手続き方法を尋ねられることはあっても、まさか自分自身がお墓を改葬するなんて思ってもみませんでした。
私の第二霊園、羽曳野の美原東ロイヤルにお墓を改葬することになるのは、滋賀県のとある村墓地にあった私の母方の祖父母のお墓なのです。


 祖父母の四名の子どもは皆女ばかり。又祖父母は早くから大阪に出て来ていたので、滋賀県に墓地を求めたのも遠い親戚を頼ってのことでした。その遠い親戚の方と多少なりとも付き合いがあった母の妹が昨年亡くなると縁を結ぶ糸が切れたように、お墓の撤収を考えなければならなくなったのでした。
改葬にはお墓があった市区町村の改葬許可証が必要です。そちらの市役所に電話をしてみると、驚きました、なんと滋賀県のそちらの市では、改葬申請書に記載された故人の死亡年月日や本籍地などの記載事項のエビデンスとして原戸籍謄本が欲しいと言うのです。


 母は既に認知症。叔母の一人に親の本籍地を思い出してもらい、それが大阪市生野区だったもので、私は生野区役所に祖父母、曾祖父母四名の原戸籍謄本をあげに行きました。。
次にお墓守りをしてもらっていた親戚を訪ね、改葬申請の同意印を墓地委員会にとってもらうようお願いし、捺印された書類が後日送られて来ると、再びそちらの市役所に行って、改葬先である美原東ロイヤルの「受け入れ証明」を添付して申請しました。そして11月19日に大阪から浄土宗のお坊様や石材工事業者を連れて現地の墓地に向かい、お墓を撤収し、墓地は更地に戻して四名の遺骨を大阪に持って帰ってきました。


 さて曾祖父母、祖父母の新しいお墓ですが、もう誰もお墓のお守りができない為に、美原東ロイヤルで新しく使用の申込みを受け付けている桜の木々の根元に、色とりどりの石を使った洋形の小さなお墓が並ぶ集合型の永代供養墓にいたしました。元々のお墓に比べたらほんとに小さなお墓になりましたが、後の負担も無いし、お洒落なお墓だと叔母達は喜んでいました。持ち帰った前のお墓の竿石は無縁石碑の供養場所に安置いたしました。そして11月23日日曜日、とてもお天気の良い日でしたが、叔母達が集まり、新しいお墓の開眼式と納骨式を行いました。