「命の輝き共生の森」プロジェクト

今年の七月は、私たち関西人が過去に記憶がない程の猛暑日が長く続きました。テレビでは太平洋高気圧が異常に発達したことに加え、大陸内陸部から押し出して来た高気圧が日本列島の上で重なった、などと言っていました。そのような異常気象が発生するのも、やはりCO2の増加による地球温暖化現象と全く無関係でないのではないでしょうか。
聞くところでは、世界のCO2の排出量の20%は人間の生産活動によって森林が失われることに原因するのだそうです。森林はCO2を吸収するだけでなく、水資源や土壌を保全しています。それによって幾多の生物に生きる環境が提供されています。森林は地球環境を保全することにとって必要不可欠なものです。私などが植林の必要性を説くことはないでしょうが、大事なことは、自分たち一人一人が次世代の人類や、未来の地球生物の為に今何ができるか、ということだろうと思います。

今、私が所属している「生命の実相哲学」を学ぶ産業人が集う「生長の家栄える会」では、その教えの根幹にある「自他一体」の「他」を、隣人と言った狭い範囲から、地球環境全般にまで拡げ、「自然との共生」をスローガンに掲げています。大阪の栄える会が植樹活動の出来るところを府下に探していたところ、大阪府「中央環状の森」計画の一環として、東大阪地区(中央環状線のモノレール計画跡地の意岐部東から瓜生堂までの南北約800メートルのゾーン)にて、大阪府の指導と協力の下に、地元の学校や民間の諸団体や個人が智慧を結集し、共に汗を流し、名付けて「命の輝き共生の森」を造ろうという運動が地元の民間人から持ち上がりましたので、早速、喜び勇んで参加することになりました。

意岐部~瓜生堂地区の植樹はこの秋からになるでしょうが、この5月から現地の清掃、除草が始まり、6月からは井戸掘りが始まりました。7月24日土曜日、井戸が完成し、再び除草をし、花壇の外枠の石積みなどが始まりました。写真は総てその日私が撮影したものです。なにしろ南北800メートルという広いエリアですから、このゾーン全体が森や農園や花壇に囲まれ、水辺にメダカや蛙が泳ぐようになって、散策道を大阪府民が楽しみながら歩けるようになるには何年もかかるかもしれません。それほどの息の長いプロジェクトです。

今月花壇に囲まれ、霊園と言うより庭園と呼ぶのが相応しい美原東ロイヤルメモリアルパークが第二期工事竣工とともに堂々完成いたしましたが、そこにもっともっと木々を植え、夏の暑い日の墓参者が木漏れ日の中を涼しく歩けるようにしようと、地元の栄える会の有志が今秋10月の最終土曜日に汗を流そうという計画があります。木を植えますと、その後から水や肥料をやったり、枝の剪定をしたりして木の世話をしなければなりません。そのことも、私たちが活かされていることへの報恩感謝行の実践なのかなって、私は思うようにしているのです。