現代霊園「美原東ロイヤルメモリアルパーク」が完成して

 平成22年7月、南阪奈道上り側道に面する「美原東ロイヤルメモリアルパーク」(道の駅しらとりの郷から数百メートル西にモダンな石像が並ぶ入り口がある)の第二期工事が完成し、第一期竣工時の面積300坪を合わせ計1100坪となり、「現代霊園」に求められると思われるあらゆる要素をその設計の中にちりばめた全く新しい「公園墓地」が、永代供養合葬墓に向けての神殿の内部改修工事と、管理棟ビルの建築だけを残してここにようやく完成致しました。

これも関係者皆様のお力を得て初めて出来上がったものと存じています。先ずは旧霊園美原ロイヤル並びに新霊園第一期の墓地販売に並々ならぬご尽力を賜りました石材店様、また府との間を何度も往復し、許認可を得る道を開いて下さったコンサル会社様、開発申請の書類の作成・整理から、私の我が儘放題の霊園設計を図面にして下さり、造成工事や建築工事の許可を取る折衝をして下さった設計事務所様、又その設計図に従い、忠実に誠実に納期通りに工事して下さった建設会社様、・・・なんと多くの方のお世話になったことか、改めて皆様に御礼を申し上げる次第です。ありがとうございました。

 造成工事をして下さった建設会社様は勿論、そこから仕事を請け負われた水道工事業者、電設工事会社、塗装工事業者の皆様も、そして園内の緑化に携わった造園会社や花屋さんまで、南大阪に“現代霊園を創る歴史的事業”にしたいという私の思いをよく理解いただき、どなたもそれに向かって120%仕事して下さいました。こちらにも深く感謝している次第です。後3年も経てば、花壇の花も、木々もすっかり成長し、しっかりと根付いて、草や木の息づかいさえ感じられる、命が自然に憩う霊園となることでありましょう。

 今日府下で民営霊園を創ろうとしますと、先ずは用地を、墓地と参道と水汲場、休憩所や緑地からなる墓地区域と、進入路や駐車場や管理棟敷地からなる共用地区域とに分けなければならず(駐車場がいつの間にか墓地に変わっているといった不正を無くすのが目的か?)、加えて墓地区域の中の緑地は15%以上とることが必要になっています。それならその条件を逆手にとって、緑地を花壇にしてその中に洋墓が並ぶガーデニングコーナーを大きくとってみました。これは全国に先駆けての美原東だけの試みだと思います。ただ花壇の草木がお墓の石に触れないよう常に気遣うことが今後の霊園管理部の課題となります。

 最後に今流行りの「永代供養墓」のことですが、旧霊園美原ロイヤルで造りました「佛乗寺永代供養墓」は全国に先駆け、納骨が合葬とならない集合型の永代供養墓だったもので、大変人気となり、数年で完売となりました。それで美原東にも集合型の永代供養墓を神殿の前に造ってみました。供養の方は霊園がするものとし、年3回各宗派のお寺さんを招いて読経供養をしていただきます。日本人の意識は、人間の霊魂の存在そのものは否定しないまでも、少しずつ既成の宗教からは離れて行っているように見えます。霊園としてもそういう風潮に合わせて霊供養の在り方を考えなければならない時代が迫っているように思います。