お盆ウイーク

  

 霊園にとって「お盆ウイーク」とは、関西では東日本より一ヶ月遅い盂蘭盆の日である8月15日の直前に、先祖のお墓参りをする習慣があって、霊園が墓参客様でごったがえす期間のことをそう言うのです。又関西ではお盆には生花とともに高野槙と蓮の蕾を供える習慣があります。元々この期間は花の仕入れ値が上がるのに加えて、これら二つを合わせてセットすることで墓花は更に高くなるのでございます。私の霊園では、普段100円売りの線香蝋燭燐寸セットを付け、但し数時間で黒く変色する蓮の蕾は造花に変えまして、高野槙をベースにしたお盆用特大特製墓花セットを、普段の生花より千円高く、一対2300円で販売いたしました。今年はお墓を建てた方の八割がこの期間に墓参に訪れ、その内の約15%の方が霊園から花を買って下さいました。


 霊園の使命は、ただ霊園を日々運営し、お客様の墓地を管理させていただくことだけではなく、埋葬された各家先祖の霊(みたま)様を、霊園としても心を込めて供養させていただくことが、それ以上に重要な使命だと私は考えています。美原ロイヤルが開園して9年後、今の霊園管理部が発足して2年後の平成15年の夏以来、そして翌年夏の先祖供養堂の竣工以来はその中で、お盆、彼岸に年3回、霊園主催の仏式の霊供養行事を行って参りました。又新霊園の美原東ロイヤルにては、開園3年後の平成22年から先ずは集合墓の霊供養が始まり、次に管理棟ビルが竣工した平成24年の夏から、お盆と彼岸の年3回、その法要施設にて霊園主催で仏式の霊供養をして参りました。


 霊園施主(霊園事業申請者、所有者)である宗教法人でも、墓地を使用なさる各家の先祖代々の霊(みたま)様の供養行事を行っています。この夏は8月9日金曜日午後3時から、宙畍教羽曳野宗務部の祭壇でもある美原東管理棟の法要室を使って、両霊園で墓地を使用される各家の紙製の先祖霊牌を、代表である私が数ヶ月をかけて書かせていただき、霊園の職員や業者の皆様と共に、そして私が信奉する生長の家の仲間達にも手伝ってもらいながら、神道仏教併用の作法で心を込めて供養させていただきました。


 今年はこの期間、一日も雨が降ることなく、日中の気温は毎日35度以上になりました。
泉大津の沖合から風が吹く美原ロイヤルではまだしも、全く風が吹かない美原東ロイヤルでは、日陰の場所が欲しいとのお客様の声が多く上がりましたので、途中からメイン参道には日陰用のパラソルを立て並べました。お客様の声を大切にとらえ、来年の夏までには恒久的な日陰の場所を、第二期の入口付近に作ろうと計画中でございます。それも美原東の特徴である古代のグレコ・ローマンの雰囲気に合わせて造ってみようと考えています。