40年ぶりのクラス会

奈良県に住む私は大阪生まれの大阪育ち、しかも今も毎日大阪に通勤しているもので、奈良はとても好きな地方ではあるけれど、自分が奈良県人だとは、どうもぴんと来ません。また兵庫県の大学を出た後に大阪御堂筋に関西の拠点を構える総合商社に入ったという記憶は、遙か昔のことながらなかなか定かでありますが、その前に県立奈良高等学校に通っていたことをすっかり忘れておりました。

そんな私に、昨年になって近況を尋ねて電話をくれるようになった奈良高校を級友として私と一緒に卒業したという吉本さんが、この夏又思い出したように電話してきました。なんでも毎年4月にJR奈良駅に隣接したホテル日航で開催される、奈良高校同窓会、「法相華(ほうそうげ)会」を、来年4月13日には還暦を迎えた自分たち昭和41年卒業生がお世話役をする順番なので、その時に人が集まらず、困るといけないから、せめて僕たち12組だけでも多数集まるよう、そのリハーサルとしてこの秋に40年ぶりのクラス会をしようじゃないか、と言ってきたのです。すぐに数人が集まってクラス会の準備をする幹事会となりました。

高校3年生と言えば、各自の心が大学受験に集中していた時代ですから、クラス会名簿や卒業写真の顔ぶれを見ても、「えっ? あいつとクラス一緒だったっけ?」と驚くことしばしば。まだ1年生や2年生の頃なら少しは青春を謳歌した思い出もあったのですが、3年生の時は、校舎の中でどう過ごしたのか、私にも殆ど記憶がありません。そんな漠々たる高校生活をおくった者同士のクラス会なのですが、吉本氏の熱心さに押されて、11月3日の祝日になら町のフランス料理店、O.MO.YAで、吉本氏と私が幹事となって、卒業以来初めての3年12組のクラス会を招集することになりました。当日は奈良県と大阪府に住む18名が集まりました。まだまだ現役で働かなければならない人も、反対に退職金を頂いて悠々自適の生活がおくれる人もいました。当日に撮影した記念写真やスナップ写真を掲載しておきます。

ついでと言えば変かもしれませんが、最近なら町を散歩して撮影したスナップ写真も十枚ばかり一緒に掲載しておきます。
初冬のなら町風情 (平成19年11月下旬撮影)