栄える会の会頭研修会に参加して

 私は日曜毎に霊園「美原ロイヤル」管理棟の神殿にて、朝の6時半から地元の栄える会の会員を集めて、生長の家の瞑想の行である「神想観」の実修と、参加者の健康・繁栄・活躍を祝福して聖経読誦をしています。早朝行を始める前に、椅子(胡床)を並べたり、祭壇へのお供え物を整えたりするので、私は奈良の自宅を車で朝の5時20分には出発して6時10分に到着するようにしています。この5時20分には意味があるのです。京都放送での生長の家のラジオ番組、「幸福への出発」が始まる時間なのです。私は日曜日毎に、この放送を聴くのを楽しみに車で堺市美原区に出かけて行くのです。

 9月4日日曜の「神想観」の集まりは出来ませんでした。その日は、生長の家の教えに賛同する産業人が集まる「栄える会」の東海ブロック、近畿ブロック、中国ブロック、四国ブロック合同の「教区会頭研修会」が、京都府宇治市の生長の家宇治別格本山、宇治練成道場にて、教区会頭、副会頭、事務局長を務める百人余りを集めて、早朝から夕方まで開催され、それに伴い、大阪の副会頭である私も、そして早朝神想観の仲間であって、同じく大阪の副会頭であるKさんも、この日は早朝から宇治に向けて車を走らせなければならなかったからでした。私が宇治での研修会の開始時刻に合わせて自宅を出たのは6時半、奇しくも毎週欠かさず聴かせていただいている「幸福の出発」が、神戸のラジオ関西での放送が始まる時刻でした。

 研修会の指導は、北海道の小樽から来られた中村全博会長(小樽寿司)や、神奈川から来られた名誉会長の神谷光徳先生や栄える会中央部の先生などが当たられました。栄える会が宗教団体なら、参加者が自らの企業や事業の繁栄を神に祈る会なのか、と思う方がおられるでしょう。かく言う私も20年前、貧の苦しみから解放されたくて藁をもすがる思いで会員になったのは事実です。しかし真理の研鑽と奉仕活動を通して、栄える会が真に目指すのは、「この宇宙はすべてが一つであるとの自他一体の世界観のもと、自然との共生を目指し、国家の繁栄に寄与し、人類を光明化し、正しい信仰をもって国際的に平和な社会を実現させて行こう」という決意のもと、“日本の産業界に一大旋風”を与え、“世界の産業界をもリード”しうる一大集団となることなのです。(研修会資料、「栄える会が理想とする活動」から)

 本日の研修を通じて、栄える会人は、自らの企業の繁栄を求めるのではなく、社会や国全体の発展、繁栄に寄与する目標を掲げ、その責任を痛感すると共に、佛の四無量心を出して積極的に自然環境との共生を目指す企業として、二酸化炭素の削減には全力を尽くし、先ずは企業内の光明化を計って、仕事を共にする人々の中へのみ教えの宣布に努め、光明面のみをみる「日時計主義」に徹しなければならないのだ、と教えられました。同じ内容の研修会がわざわざ全国を四箇所に分け、四回に分けて行われたのも、参加者が遠くから一箇所に集まることで無駄な二酸化炭素を出すことを防ぐ目的でした。為に小樽の中村会長以下、全国の組織を指導される諸先生方は繰り返し、同じ研修会をしていただくご苦労をおかけいたしました。