現代霊園に変身への挑戦 その(4)

  

 霊園美原ロイヤルメモリアルパークの墓地永代使用料の収入に大きく依存してきた経営体質を改善させる為の行政指導は、第二霊園、美原東ロイヤルメモリアルパークがオープンし、その三年後の第二期拡張申請の許認可を云々する平成22年の春まで続きました。実は新しい霊園の美原東ロイヤルは一期と二期を同時に開発する予定だったのです。それはそうですよね、僅か300坪の霊園オープンというのも変ですから。なぜ300坪の山林を霊園にする申請をして、その後に700坪余りの隣地を再び霊園拡張用地として申請することになったのか、ここで改めて概略をお話しすることにいたします。


 現在の霊園美原東ロイヤル周辺で、最も早く私共に土地を売って下さることに同意されたのは、最初にオープンした300坪の地主様では無かったのです。それから3年後にオープンした第二期の700坪余りの山林の地主様が最初に同意下さっていたのですが、その土地は南阪奈道とは接していなかった為に、そこから墓地開発に取り組むことは出来なかったのです。どうぞ霊園にして下さいと地主様が言われる700坪の山林を将来開発して行く為にも、私共は先ず南阪奈道に接する300坪の土地を購入すべく、その土地の地主様に頭を下げたと言う訳なのです。それが今の美原東ロイヤルの第一期の開発墓地区域に当たります。


 ではその時に何故一緒に700坪の山林を開発できなかったか、ですが、実は平成18年12月から3月にかけて開発申請を出した300坪の土地とこの700坪の山林は生憎隣接してはいなかったのでした。そこでこの二つの土地をくっつけるべく、その間の土地を接続道路の面積だけ購入したいと思うのですが、それもその間の土地というのは、複数の親族様の共有地だったものですから、接続道路20坪余りの土地を分けていただくのにも大変な時間がかかった訳でございます。しかも私共が欲しい接続道路を分筆していただくには、その土地全体を測量しなければならないのです。そして全体を測量するには周辺の地主さんと全境界の確認をとる必要がある訳です。


 地主様に代わって、その土地の実測をお願いした測量士さん、そして土地取引仲介に入られた不動産屋さんの並々ならぬご尽力によって、美原東ロイヤルの最初の300坪の開発申請の許認可が降りてきた平成19年の春頃に、現在の第二期エリアに当たる700坪の山林を接続する土地20坪の購入が出来ました。周辺の全地主様が境界確認に同意され、その土地を共有される全地主様が僅か20坪を分筆し、分筆した土地を売ることにこの時期に一斉に同意されたというのは、もしかしたら神業とも言うべき、奇跡的なことだったかもしれません。ところが今度は、地主様に任せていた700坪の山林の実測が、周辺地主様との境界確認が難行し暗礁に乗り上げていたのでした。だからこの土地は第一期から遅れること3年後のオープンになったのでした。

(上の画像3点は美原東の第一期開園時のもの、続く4点は開園から3年後の第二期拡張が許可され工事が始まった時のもの)