2018年1月23日 / 最終更新日 : 2018年2月10日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その3 山崎はその後、二兎追う者は、の譬え通り、そのどちらの会社からも距離をおかれるようになるのだが、その話は次章に譲り、昭和五十二年の夏、野須川寝具産業は高級寝装品の訪問販売部門、カシオペア事業部を立ち上げ、先ずは関西(大阪) […]
2018年1月22日 / 最終更新日 : 2018年2月10日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その2 「丹比(たんぴ)地区の同意書、貰えない理由でも何かありますのか?」の問いに、野須川俊平の後ろにいた息子の龍平(四十六歳)の顔色が変わったのを下村は見逃さなかった。(やはり息子は正直者だ。ポーカーフエースは苦手と見える。会 […]
2018年1月18日 / 最終更新日 : 2018年2月10日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その1 平成五年(一九九三年)七月某日、その日は雲一つない好天の夏日であった。昔から大阪の副都心と言われながらも、大阪都心の発展に比べれば、次第に地方都市になって来ている堺市だが、中心地である南海高野線堺東駅の付近だけは今も大阪 […]