2018年7月12日 / 最終更新日 : 2018年7月15日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その8 (現在の東武東上線大山駅) 出店の話が一段落したのを見計らい、池上は腕時計を見ながら智代に神妙に頭を下げ、小面原を誘ってそそくさと帰って行った。 龍平は智代に再来月からまた別居暮らしになることを伝えた。 「大事なお仕事な […]
2018年7月7日 / 最終更新日 : 2018年7月12日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その7 (筆者の前の職場の、東京の訪販拠点の池袋店があった板橋区南町は、往時の姿を全く残していない。店があった場所する分からない。もしかしたら写真の敷地いっぱいに、コンクリート打ち放しの二階建ての駐車場用の構造物が建っていたので […]
2018年7月5日 / 最終更新日 : 2018年7月5日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その6 (写真は東武東上線大山駅から南へ川越街道を渡った板橋区中丸町。この辺りに筆者が住んだマンションがあった) 俊平が大阪に戻った直後、智代は雅代を連れて大山の中丸町の社宅に戻って来た。雅代はよく夜泣きする子であった。龍平には […]
2018年6月28日 / 最終更新日 : 2018年7月1日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その5 (写真は東武東上線大山駅から板橋区役所へ向かう商店街の現在の風景) 昭和五十二年九月一日木曜の朝を迎えた。龍平は今日と明日は朝礼の後、社員と営業に出るのは止め、今朝の新聞に掲載した求人広告の応募者の対応と、本日から勤務す […]
2018年6月25日 / 最終更新日 : 2018年6月28日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その4 (写真は現在の板橋区高島平の一風景。昭和五十二年八月、筆者率いる六名の社員でこの団地に絞って一ヶ月訪販営業をした) 翌日、あやめ池の母に龍平は電話で智代が言ったことを確認する。 母の話では、智代が突然東京に引越ししたいと […]
2018年6月21日 / 最終更新日 : 2018年6月21日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その3 (写真は現在の川越街道大山金井町交差点。斜め右側に大山駅、手前左側が板橋区中丸町、南町) 昭和五十二年、東京の八月は連日の雨の中で始まった。弱り目に祟り目とはこのことだ。初月七月の売上はさっぱりで、月次決算は開店経費も加 […]
2018年6月15日 / 最終更新日 : 2018年6月15日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その2 (写真は現在の東京都板橋区中丸町、この田吾作寿司は往時のままだ。左手の南町側に訪販会社東京一号店があった) 日寝との合併話は後で触れよう。 東京に派遣される人間が増えた。それも一世帯だ。 龍平がミツバチ・マーヤでの研修を […]
2018年6月12日 / 最終更新日 : 2018年6月15日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第三章(東京と大阪)その1 (写真は現在の大山商店街ハッピーロード) 数日前から梅雨が明け、蝉の声と共に、奈良の西郊地区には、すっかり色が濃くなった青空が拡がっている。 昭和五十二年六月三十日木曜日、龍平たち、カシオペア事業部の立ち上げ組六名が、い […]
2018年6月7日 / 最終更新日 : 2018年6月7日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第二章(個別訪問セールス)その16 (筆者の前の会社の訪販事業初期のカタログから、山本陽子さんをCMに使っていた。) 翌日も龍平の車両長は田村店長だった。しかしその日は二人車両だ。田村が突然、ハンドルを握る龍平に奈良の学園前に向かうよう指示をする。 「今日 […]
2018年6月1日 / 最終更新日 : 2018年6月1日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第二章(個別訪問セールス)その15 (訪販事業の開始と共に東京に赴任。秋に長女が生まれ、久しぶりの休日がとれた日に、営業車を借りて家族で新座の平林寺に行く。昭和五十二年十一月。筆者三十歳。) ミツバチ・マーヤで訪販を実習する三日目の朝になった。 妻の智代に […]