2018年5月1日 / 最終更新日 : 2018年5月10日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第二章(個別訪問セールス)その4 (新しく父の会社の本拠地となった大阪市鶴見区茨田横堤の現在の風景) 扶桑紡績による融資が実行された後、何か月が経とうが、野須川商店に出向役員が派遣されることはなかった。野須川商店の再建と五年後が期限の一億八千万円(今の十 […]
2018年4月27日 / 最終更新日 : 2018年4月29日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第二章(個別訪問セールス)その3 (筆者の父が昭和三十六年から寝具事業部の本拠地として進出した大阪市鶴見区茨田横堤の現在の風景) 「スーパー・ヤスカワ」は昭和三十六年の年初にオープンする。初月の売上は予想を超えて二千五百万円を計上した。利益も大きく出る筈 […]
2018年4月26日 / 最終更新日 : 2018年4月28日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第二章(個別訪問セールス)その2 (筆者の父が昭和三十五年に本社を構えた京町堀。今はその地に高層マンションが立つ) 西区江戸堀(JR福島駅南)で化合繊原料を商う会社を設立して僅か五年後の昭和三十三年、野須川俊平は大阪の都心から東に寄った現在の鶴見区鶴見に […]
2018年4月23日 / 最終更新日 : 2018年4月24日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第二章(個別訪問セールス)その1 (筆者の父、野瀬文平が昭和35年から5年ばかり本社ビルを構えた京町堀の現在の風景、手前が靱公園) 野須川家が大阪の平野(ひらの)の長屋暮らしを後にして、新興住宅地の開発が始まった奈良の学園前に引っ越した昭和29年から、龍 […]
2018年4月17日 / 最終更新日 : 2018年4月17日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その18 (41年前の奄美大島での新婚旅行中の筆者と家内です。) これには谷本夫人も芦屋の親友夫人も龍平も龍平の母も驚いた。 それまで智代は笑顔で質問に答えながらも、私は〇〇が好き、とか、私が○○をしました、などとは一言も言わずに […]
2018年4月12日 / 最終更新日 : 2018年4月13日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その17 (婚約時代の筆者の家内です。二人で東京大阪の中間点、富士駅付近でデートしました。) 「おい、野須川、どうしたんだ?」「何かあったのか?」仲間が口々に顔を青ざめた龍平に、その理由(わけ)を尋ねた。 「すみません、皆さんと朝 […]
2018年4月10日 / 最終更新日 : 2018年4月10日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その16 (筆者が商社時代を過ごした大阪市中央区の地下鉄御堂筋線本町駅付近の現在の風景ー船場センタービルー) 俊子の結婚式から数週間が経った日曜日、龍平は気晴らしに幼馴染みの谷川淳子に会おうと上京した。二人で都心にて数時間を過ごし […]
2018年4月5日 / 最終更新日 : 2018年4月6日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その15 (筆者が商社時代を過ごした大阪市中央区の地下鉄御堂筋線本町駅付近の現在の風景) 「縁談! 縁談って? どうしてそんな大事なことを言ってくれなかったの?」 「ご免なさい、でも信じて、私は乗り気では無いのよ、ただ親が気にいっ […]
2018年4月3日 / 最終更新日 : 2018年4月5日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その14 (筆者が商社時代に訪れた石川県の内灘、日本海の激しい荒波が、筆者を大人への脱皮に駆り立てた) 「あ、あやこさん」と思わず龍平は言い間違いそうになる。 こんなことがあるだろうか、毎日電話越しに親しく話をしてきた女性が、あの […]
2018年4月2日 / 最終更新日 : 2018年4月2日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その13 (筆者が商社時代に過ごした大阪市中央区北久太郎町の現在の風景) 龍平が太平洋商事に勤務した一九七○年からの三年間は、凡そ二十年前に始まった高度経済成長時代の最後の三年に当たる。その始まりの一九五五年(昭和三十年)は、吉田 […]