2018年2月27日 / 最終更新日 : 2018年3月3日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その2 (写真は筆者の霊園が墓地使用者に初めて発行した霊園新聞) 平成十二年ともなれば、全国どの銀行も、担保物権を処分した後に残った不良債権全額の貸倒引当金を積んでいただろう。その代わり、各行とも天文学的な損失を抱えていた。政府 […]
2018年2月26日 / 最終更新日 : 2018年2月26日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第一章(家族、夫婦の絆)その1 (写真は筆者が和議以降廃業するまで十二年間、羽毛布団や固綿敷布団などの寝具の生産を担当した八幡市の工場) 昭和二十八年に化合繊原料商として、滋賀県から大阪に出て来た野須川(やすかわ)俊平(二十八歳)によって設立された株式 […]
2018年2月19日 / 最終更新日 : 2018年2月19日 noseh 序章 序章(廃業の決断)その13 (写真は和議の後、生産部門を担当した筆者が訪販用に企画した一例) 丹南町の井川区長、下村区長を訪問して四つ橋の事務所に戻って来た龍平を、俊平会長は話があるからと遅くまで帰らずに待っていた。 「待っていたぞ! 区長から新し […]
2018年2月16日 / 最終更新日 : 2018年2月22日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その12 (写真は筆者の前の会社の全盛時代の、山本陽子さんが出演したテレビCMから。締めくくりは、”セマールはお訪ねします” だった) 従業員の言うことが正論だろうが、経過のプロセスが曖昧であろうが、寝具事業が益々じり貧となり、見 […]
2018年2月13日 / 最終更新日 : 2018年2月19日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その11 (写真はこれも今の西区の四つ橋筋です。) そこに女子社員の水野昌子が戻って来たので、二人は慌てて話題を変える。 「水野君、ご苦労様」と祐介。 「はい、これがいただいた書類です、会長はもうお帰りになったのですか?」 「うん […]
2018年2月12日 / 最終更新日 : 2019年8月6日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その10 (写真は筆者の前の会社の事務所があった今の大阪市西区の風景) 平成五年七月の俊平、龍平親子が、堺公証人役場から四つ橋の事務所に帰ったときに話を戻そう。 トイレから野須川寝具産業の事務所に龍平が戻って来ると、仕事の相棒であ […]
2018年2月8日 / 最終更新日 : 2018年2月19日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その9 野須川寝具産業の不動産含み益が二十億にもなったというのはどういうことか。土地価格の急激な高騰で得た不労所得であり、売却したら得られるというだけの計算上の利益だが、それだけ高く担保も設定でき、企業の信用は高まり、借入もしや […]
2018年2月6日 / 最終更新日 : 2018年2月10日 noseh 序章 序章(廃業の決断)その8 龍平は四つ橋の雑居ビルのトイレの洗面台の鏡に映る自分を見ながら、十四年前のこの日を昨日のように思い出していた。 ・・・あの頃が野須川寝具産業の絶頂期だった。製造部門の人間、直営六社の販社に勤務する人間、合わせて千名を超え […]
2018年2月2日 / 最終更新日 : 2018年2月10日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その7 昭和五十四年四月二日月曜日、世界は五日前に起こった米国スリーマイル原発の大事故が、炉心溶融に繋がるのかどうか、固唾を呑んで見守っていたときだ。東京から夜行寝台でやってきた龍平だったが、昨夜は一睡もできなかった。 大阪駅構 […]
2018年1月30日 / 最終更新日 : 2018年2月1日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 序章(廃業の決断)その6 思わぬ創業者親子の大喧嘩に、一時は参加者にどうなるかと心配させた決算会議だったが、終了時刻となれば何事も無かったように解散となった。 野須川俊平は、販社の売掛金管理のずさんさや、販社が持ち始めた独立意識に強い危機感を持つ […]