2019年1月21日 / 最終更新日 : 2019年1月24日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その9 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影) 野須川寝具産業は訪販事業の終了と共に、和議債務の弁済を一時棚上げせざるを得なくなった。以後は京都府八幡市の国道一号線沿いにある重寝具(掛布団・敷布団類)工場を稼働し […]
2019年1月15日 / 最終更新日 : 2019年1月15日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その8 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影) 「おい、俊平さんよ、俺の生活を看てくれるんじゃなかったのかい。あんたの言う通り、このままいくら営業したって何の成果も上がらず、これじゃ共倒れじゃないか。俺がよう売ら […]
2019年1月10日 / 最終更新日 : 2019年1月12日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その7 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影) 大阪に戻った龍平は、カシオペア事業の継続が、プロのセールスからカリスマ的な指揮官に見えていた有働常務が亡くなった今となっては、残った者でプロセールスを纏めてやり直す […]
2018年12月23日 / 最終更新日 : 2019年1月12日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その6 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影) カシオペア・ファミリーでの売上が無くなる前に、十一月末に営業の解雇を、龍平が俊平に願い出るも却下され、売上入金が殆ど無いまま、十二月の給料日を迎えた。 ファミリー営 […]
2018年12月15日 / 最終更新日 : 2018年12月18日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その5 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影) 列車は名古屋駅に着いた。龍平は次の京都駅で降りて、そのまま自宅に直帰するつもりである。多数の乗客を降ろして、列車は名古屋駅を出発する。 龍平は車窓から流れゆく風景を […]
2018年12月11日 / 最終更新日 : 2018年12月15日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その4 (筆者が経営する羽曳野の霊園のバラ園。池田厚司氏撮影。) 列車内に沸き起こる歓声にふと我にかえる龍平。車窓から冠雪の富士がよく見える。 龍平は吉本専務の記憶から、和議申請直後の険悪だった帝都紡績との関係を思い出していく。 […]
2018年12月2日 / 最終更新日 : 2019年1月12日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その3 (訪販事業部の東京本部のすぐ側にある新宿西口大ガード。ここで売れなかったセールスが、罰として正座させられる場面が連夜見られたので、厳しい営業会社だと夕刊紙にも取り上げられた。) 龍平は式場の祭壇の前まで進み、正面の壁に掲 […]
2018年11月27日 / 最終更新日 : 2018年11月27日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その2 (訪販事業部の東京本部があった現在の新宿駅西口の隣町、歌舞伎町) それは正月休みの最後の日だった。龍平は父の俊平に有働の葬儀参列の意志を確認する。昨年の夏以降、龍平は父親の俊平と殆ど口をきかなくなった。 俊平に命じられて […]
2018年11月22日 / 最終更新日 : 2018年11月22日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第六章(誰もいなくなる) その1 (訪販事業部の東京本部があった現在の新宿駅西口。往時の本部があったビルは今は既にない) 昭和の時代、債務支払に窮した企業が、代表者の経営権を保持したまま、一旦支払を停止し、その後の再建を図るために、裁判所に申請する「和議 […]
2018年11月18日 / 最終更新日 : 2018年11月20日 noseh 小説「転業 -自分が変われば-」 第五章(和議倒産) その14 (筆者が経営する第二霊園(羽曳野市)の、モデルさんを使った販促用イメージ写真) 山村の話が売り渡し価額に及ぶと、俊平は顔を上げた。 「いくらで売ったら良いのか、検討を付ける為に、香川君にそちらの毛布事業部の受取手形と売掛 […]